Wharfedale Airedale

<オークション:5862630184 Wharfedale Airedale Corner Speakers Ends 06-Feb-06 17:14:23 GMT>

●UKイーベイであのエアデールを見つける。ワーフデールの名声を不動のものとした名機エアデールである。ギルバート・A・ブリッグスの手によるエアデールはその斬新な発想による確かな音質で絶大な支持を得てきた。ワーフデール社は2002年に創立70周年を迎え、その記念モデルとしてエアデール・ヘリテッジを発表したが設計思想や音響理論は初代エアデールを再現するものとなっており、現在でも評価の高いスピーカとなった。それにしても70年とは、いまだに音響メーカとして存在するものすごい老舗である。

 
●1960年代物なのでモノラル仕様である。当時の多くのスピーカがそうであったようにエアデールも大
型フロアタイプのコーナー型で部屋の隅に設置するようになっている。このためステレオにすると二つのスピーカが45度で対角することになり、
リスニングポイントが直角二等辺三角形みたいな位置になる。ウーハー部は正面に取り付けられているが、高域ユニットが天板に上向きに設置され、天井に反射させて高域を拡散させるようになっている。
 
●天板にマウントされたユニットが音像に奥行きを与えナチュラルな響きを醸し出す。ステレオで聴いても音の定位がしっかりしており、器楽では優れた音楽性を発揮する。奥行き感、音場感は前後左右に広がる形ではなく、リスニングポイントを包み込むような不思議な雰囲気で音楽を聞かせてくれる魅力的なスピーカーである。しかし、高解像度とかハイスピード感、スパーツィータによる抜けるような高域の透明感、などとは無縁なので現代アンプとの相性は疑問なところ。緻密ではないのだが、音楽というより演奏を聴くという感じになり、演奏者の楽器使いまで伝わってくるのは名機たるゆえんか。大型フロアなのでオーケストラも雄大に鳴らしてくれるので、真空管アンプでゆったり鳴らすようなクラッシックファンにはたまらない名機である。
 
●現在£21(=\4200)である。桁を2つくらい間違えたんじゃないかと何度も見直した。画像からみると左右同じ構成とは認識しづらいが、なかなか程度もよくまあこの値で落札は考えられない。いずれにしても日本から比べるととてつもなく破格となるであろう。値段がついているところを見たことがないので相場ってあるのかどうか不安なところであるが、オークションではあんまり取引されないだろうから\50万が相場、\20万で即買いと勝手に値付け、今回は勝手というより適当という言葉が妥当である。さて、no postageとなっていて取りに来いということらしい、さすがに大型フロアで梱包もさぞ大変なのだろう。それにしてもどうして英国にはこんな名品がいまだにゴロゴロしているのだろうが、不思議なマーケットである。
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