B&W DM4/Ⅱ

B&W_DM4/Ⅱ ~小型モニタの理想形~

<オークション:360377666110 B&W DM4 speakers, Bower Wilkins Ends Jul 14, 201111:02:31 PDT>

– B&W DM4/Ⅱ –

●イーベイUKにてB&WのあのDM4/Ⅱを見つけました。DM4/Ⅱは1976年の発売で、セットで\12万だったと記憶しています。小型モニタースピーカというコンセプトで、狭い場所での使用を考慮した設計だからでしょうか、日本の家庭事情に合ったスピーカで、当時絶賛された名作です。DMとはDomestic Monitorの略で家庭用モニタシステムということになります、家庭用なのにモニタか?ということになりますが、設立当初からの忠実再生を目標として一切の色づけをしないというポリシーの現われなんです、ちょっと頑固ですねぇ。

 当時の小型スピーカといえば、大型フラッグシップの廉価版、価格対策品というイメージが強かったように思います。そんな中での、DM4/Ⅱの登場は小型スピーカの性能はかくあるべきという姿勢を示した逸品となりました。このDM4/Ⅱは箱作りと磁気回路がしっかりしていたのでしょう、W255xH530xD256mmという小型の割には11kgもあるんです。この時代のシステムは今と違って、95dBと高能率で、パワーも30W、今ならどんなアンプでもドライブすることができます。

●DM4/Ⅱは3ウェイ構成ですが、2Way+スパートゥイータといった感じの構成です。ウーハーは独自仕様のDW200/4、ユニットは20cmで、KEFのユニットにも採用されていたベクストレーンコーンを使っています。分割振動を起こしにくいダンピングに優れた特性を持っていて、KEFのユニットは長きにわたりヨーロッパで主力となりました。BBCモニターとして有名なLS3/5Aなどにも採用されていますね。DW200/4は元々中低域の再生が可能なユニットなので2.5kHzのクロスでも十分に動作できます。

 トゥイータは歴史的名品でもあるセレッション社のの3.4cmソフトドーム型のHF1300MKⅡ、スーパートゥイータも名品ですねぇ、STC社(ColesはSTCの製造委託会社)1.9cmドーム型の4001Gを採用していて、これを14KHzでクロスさせています。それぞれ余裕のあるユニットを配置することで広い指向性を示すと同時に、受け持ち帯域を十分にカバーしています。

 ネットワークはポリエステル・フィルム型のコンデンサーを使用。エンクロージャーは30~60Hzのfo付近をダンピングさせるためにダンプドバスレフ方式となっています。このため、ローエンドの伸びが抑えられておりf特は80~20,000Hz(±5dB) となっていますが、歯切れのよい低域が透明感のある広域とつながりよいモニタ的な音色に仕上がっています。

●B&Wは価格よりも音質優先というポリシーの会社として知れていますが、現行モデルよりも
当時の方がもっと響きがあってクラシックよりだったと思います。

 また、このDM4はスペンドールのBCⅡと同じ構成をしているというのも面白い事です。BCⅡは高さが63cmと一回り大きくてゆったりと鳴るようですが両方ともモニタというだけあって音の傾向は似ています。低域ユニットは口径は同じですがそれぞれオリジナルで、DW4の方が低域が30Hzまで延びています。これをダンプトバスレフで抑えていますからそのあたりの低域の伸びと歯切れの良さの違いが異なる印象となるのでしょう。

 DM4は低い位置にセッティングすると低域の量感が増えて、穏やかで広がりのが出てくるのでより臨場感のある演奏になります。

●価格は£49(約6900円)で1BIDと大した人気ではありません。\3万が相場、\2万で即買いと勝手に値付けいたしました。オリジナルではあるのですが、程度があまり良くないのでしょう、この価格で日本で出品される事はありません。一桁違いますね。

 イギリスに行く人がいたら持って帰ってもらいたいものです。だって送料が価格の二倍以上ですから、、。日本でこれだとこのブログ書く前に私が落札してますね。

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